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妖怪図鑑

あまめはぎは、囲炉裏や火鉢に長くあたってできる火だこ「アマメ」を剥ぐ妖怪であり、同時に石川県能登地方で家々を回って怠惰を戒める来訪神行事「能登のアマメハギ」でもあります。

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橋姫は、宇治橋の袂に祀られてきた橋の守り神であると同時に、嫉妬のあまり鬼へ変じた鬼女としても語られる存在です。宇治橋西詰の橋姫神社に立つと、縣神社の大鳥居脇にひっそり鎮座する小さな社が、縁切り祈願の場として今も人を引き寄せる理由がよくわかります。

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古戦場火は、多くの人が死んだ戦場跡に無数の鬼火として現れる日本の怪火である。鳥山石燕が1779年に今昔画図続百鬼で名づけたこの妖怪は、それ以前の怪談集宿直草では単に「火」と記されていた。民俗学のフィールドワークで古戦場跡を歩くと、怪火伝承が決まって大勢が死んだ土地に張りついていることが見えてきます。

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蓑火は、近江国彦根、いまの滋賀県彦根市周辺に伝わる怪火で、狐火や鬼火と同じく人の暮らしの境目に現れる火として語られてきた。旧暦五月の雨の夜、琵琶湖を舟で渡る人の蓑に、蛍の光のような火の玉が点々と灯るという話で、蓑そのものに火が宿る場面を思い浮かべると、この伝承の輪郭がすぐにつかめます。

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木の葉天狗(このはてんぐ)とは、江戸時代の随筆や怪談に名が見られる天狗の一種で、別名を境鳥(さかいどり)という。鼻が高い山伏姿の一般的な天狗像とは異なり、全身が大きな鳥のように描かれるのが最大の特徴です。

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川獺(かわうそ)は、川や城の堀などの水辺にすむカワウソが妖怪視された動物妖怪で、狐や狸と並ぶ「化ける動物」の一つとして語られてきました。美女や子供、坊主、大坊主、大入道、生首まで姿を変え、人の声をまねて夜道の通行人をからかう、ときに食い殺すとも伝えられます。

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油坊(あぶらぼう)は、滋賀県・京都府に伝わる怪火、または亡霊の妖怪である。灯油を盗んだ僧が変化したという伝承に由来し、晩春から夏の夕暮れから夜半にかけて、橙から黄色の小さな火の玉や、油壺を抱えた僧の影として現れると語られてきました。

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火消婆(ひけしばば)は、鳥山石燕が今昔画図続百鬼(1779年・安永8年刊)の中巻「晦」に描いた妖怪で、家々の提灯や行灯、蝋燭の火を吹き消す老婆として現れます。画図百鬼夜行が絵と名称を中心にしたのに対し、この作品では妖怪ごとに解説が添えられ、

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大入道は、「大きな入道(僧)」を意味する坊主頭の巨大妖怪で、夜道に突然現れて旅人を脅かす存在です。大きさは2メートルほどの姿から山のように巨大なものまで幅があり、影法師のようにぼんやりした例から、はっきりした巨人型まで伝承は一つに定まりません。

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以津真天は、鳥山石燕が今昔画図続百鬼(1779年刊)に描いた怪鳥であり、元は太平記巻12「広有射怪鳥事」に現れる、名のない不気味な鳥でした。まず押さえたいのは、古典に出る怪鳥に後世の絵師が姿と名を与えた、という二段構えの成り立ちです。

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一本だたらは、紀伊半島の奈良・和歌山の山中に伝わる一つ目一本足の妖怪で、雪の翌朝に山道へ一本足の足跡を残すと語られています。果無山脈や伯母峰といった地名が今も残る土地で伝承をたどると、文献の記述と現地の地形が重なり、この怪異がどこで語られてきたのかが見えやすくなります。

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泥田坊は、鳥山石燕の妖怪画集今昔画図続百鬼(1779年刊)に初めて現れる、一つ目で手指が三本の黒い姿の妖怪です。泥田から半身だけをのぞかせ、「田を返せ、田を返せ」と叫ぶ絵姿は、妖怪図鑑やゲゲゲの鬼太郎で知った読者ほど、原典にあたると「思っていたより恐ろしくも哀しい」と感じさせるでしょう。