妖怪図鑑

河童・天狗・九尾の狐など、日本と世界の妖怪を体系的に解説

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加牟波理入道は、厠(便所)に現れる入道姿の妖怪で、鳥山石燕の妖怪画集今昔画図続百鬼(1779年)に図像と解説が残ることで広く知られる存在です。口からほととぎすを吐き出す異様な姿は強い印象を残しますが、まずは「トイレに出る妖怪」として押さえると、江戸の画図にまで遡る古い来歴が見えてきます。

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青行燈は、江戸後期の絵師・鳥山石燕が今昔百鬼拾遺に描いた妖怪で、百物語の百話目前後に現れるとされます。石燕の図では、長い黒髪に角を持ち、黒く塗った歯と白い着物の鬼女が行燈の後ろに立っており、名と姿がぴたりと一致しない点がまず目を引きます。

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雲外鏡は、1784年(天明4年)刊の鳥山石燕百器徒然袋に登場する鏡の妖怪で、古い鏡が変化した付喪神として位置づけられます。妖怪図鑑では腹に鏡をつけた狸として見かけることもありますが、原典の石燕画に立ち返ると、まず押さえるべきなのは「鏡そのもの」が怪異として立ち上がっている点です。

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白容裔は、古い布巾や雑巾が化けた付喪神で、読みはしろうねり、漢字は白容裔と白溶裔の2系統で表記されます。図像ではぼろ布が竜のように長くうねる姿で描かれ、鳥山石燕が天明4年(1784年)に刊行した百器徒然袋で初めて確かめられる存在です。

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鉄鼠とは、平安時代の園城寺(三井寺)の高僧・頼豪の怨霊が大鼠に化した日本の妖怪である。鳥山石燕が命名した「鉄鼠」という名だけを見ると鉄でできた鼠を想像しがちだが、本質は怪物譚ではなく、戒壇建立をめぐる怨念が生んだ怨霊譚にほかならない。

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骨女は、鳥山石燕の妖怪画集今昔画図続百鬼(1779年)に描かれた、骸骨姿の女の妖怪です。石燕の絵を初めて見たときは、なぜこの姿が「女」と呼ばれるのか不思議でしたが、その問いの答えは浅井了意の伽婢子に収められた怪談牡丹灯籠にあります。

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目目連(もくもくれん)は、荒れ果てた空き家の障子に無数の目が浮かび上がる妖怪で、漢字では目目連または目々連と書きます。江戸時代の浮世絵師・鳥山石燕が1781年に刊行した今昔百鬼拾遺に描いたもので、石燕の妖怪画の中でも印象の強い一枚です。

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山彦は、山や谷で放った声がわずかに遅れて返る反響現象であり、同時にその現象を起こすと考えられた妖怪でもあります。山中で声が少し遅れて返るあの一瞬は、まるで誰かが応えたように感じられ、昔の人が山谷に何かが潜むと想像したのも自然だったのでしょう。

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送り提灯と送り犬は、夜道を行く人につきまとう「送り」の怪異でありながら、姿も役割も対照的です。送り提灯は江戸・本所の本所七不思議に数えられる灯火の怪で、前に現れては近づくと消えるため、提灯小僧や送り拍子木とも重なりながら人を惑わせます。

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垢嘗(あかなめ)は、風呂桶や浴室にたまった垢やカビを夜中に舐めるとされる妖怪です。ザンバラ頭の童子姿に長い舌をのぞかせる、どこか不気味でありながら無害な存在として描かれます。

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手の目は、両手の掌にそれぞれ一つずつ目を持ち、座頭の姿で描かれる妖怪です。鳥山石燕の画図百鬼夜行(1776年)に収録された図は、顔ではなく手に目があるという異形ぶりだけで、初めて見たときに怖さより先に、どこか計算された不気味さを残しました。

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豆腐小僧は、盆に豆腐を載せ、大きな笠をかぶった子どもの姿で描かれる妖怪である。河童や鬼のように人を襲ったり化かしたりせず、雨の夜にただ後をついて歩くこともある、そのおとなしさが最大の特徴です。